インコちゃんと温度差の危険
インコちゃんと温度差の危険
インコちゃんにとって、冬の寒さはとても大きな試練です。
小さな体で一生懸命羽を膨らませて体温を守っていますが、極端な温度差は命に関わる危険があるのです。
飼い主さんも冬は保温に気を配って「部屋の温度はしっかり管理してるから大丈夫!」と思いがちですが、実は意外な落とし穴があるんです。
その落とし穴とは暖房の効いていない部屋。
例えば、飼い主さんがちょっとした用事で別の部屋に移動するとき、インコちゃんが肩から離れず一緒についてきてしまうこと、ありますよね。
でも、その部屋が冷え切っていたら……。
たとえ短時間でも、この急激な温度差はインコちゃんにとって致命的になることがあるのです。
その理由は、インコちゃんがヒートショックを起こしやすいから。
人間でも暖かい場所から急に寒い場所へ移動したとき、心臓に負担がかかり心筋梗塞などを起こすことがありますよね。インコちゃんも同じで、体の急な冷却がとても危険なんです。
実はインコちゃんの呼吸器には「飛行で上がった体温を下げる」という優秀な冷却機能が備わっています。
ところがこの機能が裏目に出て、暖かい部屋から急に寒い部屋へ行くと、一気に冷たい空気を吸い込み、体内――特に内臓まで急激に冷やしてしまいます。
その結果、体に大きな負担がかかり、ヒートショックを引き起こしてしまうのです。
インコちゃんは人間以上に環境の変化に敏感です。
だからこそ「ほんの数分だから大丈夫」と思っても、寒い部屋に連れて行くのは避けてあげてくださいね。
もし他の部屋に行く用事があるときは、インコちゃんには安全な暖かい部屋で待っていてもらうのが安心です。
寒暖差のリスクから守ってあげることが、飼い主さんにできる一番の思いやりなんです。
この冬も、大切なインコちゃんが元気に過ごせるように、ほんの少しの工夫と注意を忘れないようにしましょう。
温度差に気をつけるだけでも、インコちゃんの健康はぐっと守られますよ。
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