インコちゃんがおしっことして尿酸を出す理由

 

インコちゃんがおしっことして尿酸を出す理由

皆さんこんにちは。
今日はインコちゃんのおしっこについて少し深掘りしてみたいと思います。
普段インコちゃんのうんちを見ると、緑や茶色の部分に加えて、白い部分がくっついていますよね。
この白い部分こそが尿酸です。

でも、なぜインコちゃんを含む鳥類は、人間のような液体の尿(尿素)ではなく、固体の尿酸を排泄しているのでしょうか?
実はこれは、鳥類の進化の歴史に関わるとても面白い理由があるんです。

鳥類と爬虫類の共通点

まず、尿酸を排泄しているのは鳥類だけではありません。
亀さんをはじめとした爬虫類も同じように尿酸を排泄します。
では、鳥類と爬虫類の共通点って何でしょうか?

答えはズバリ「卵生」です。
固い殻で覆われた卵の中で赤ちゃんが育つためには、実は尿酸でなければならなかったのです。

卵の中での事情

卵の中で育つひなちゃんは、もちろん卵の中でも排泄をします。
おしっことは、消化や代謝の過程で生まれるアンモニアという毒素を、より安全な形に変えて排泄するためのものです。

人間など哺乳類の場合はアンモニアを尿素に変え、それを水に溶かして体外に出します。
でもこの方法にはたくさんの水分が必要ですし、排泄物をためるスペースも必要になります。
卵という限られた環境の中では、このやり方はとても不利なんですね。

そのため、卵の中で育つ生き物はアンモニアを尿酸という固体の形に変えて排泄する方法を選びました。
これなら水をほとんど使わずに済み、卵の中の限られたスペースでも安全に育つことができます。
つまり、尿酸を出すという仕組みは、生き物が生き延びるための進化の知恵だったのです。

普段のおしっこに隠された進化の歴史

いかがでしたか?
普段何気なく見ているインコちゃんの白いおしっこ(尿酸)には、実は生き物の進化の歴史が刻まれているんです。
インコちゃんを可愛がりながら、「ああ、この子たちはこんな理由で尿酸を出しているんだな」と思うと、また違った愛おしさを感じられるかもしれませんね。

今日のお話が少しでも「へぇ〜!」と感じてもらえたら嬉しいです。
インコちゃんの小さな体には、私たちがまだ知らないたくさんの不思議が詰まっています。
これからも一緒に、インコちゃんの秘密を楽しく学んでいきましょう。

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