インコちゃんとオウム病

 インコちゃんにも感染する「オウム病」とは?


〜知っておきたい症状と予防策〜


オウム病(psittacosis)は、クラミジア・シッタシという細菌が原因の人獣共通感染症(ズーノーシス)で、オウム科の鳥だけでなく、セキセイインコやコザクラインコにも感染する可能性があります。感染すると、呼吸器や消化器に症状が現れ、重症化すると命に関わるケースもあります。インコちゃんを飼っているご家庭は、日々の対策が大切です。



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■ 最近の事例:妊婦さんが亡くなられたケース


2025年6月、長崎県にお住まいの30代妊婦さんが、原因不明の高熱・呼吸困難・意識障害を起こし、亡くなられました。検体の再検査でクラミジア・シッタシが検出され、オウム病による肺炎と判断されました 。

驚くことに、その方は鳥類を飼育しておらず、感染の発生源は未だ不明。野鳥や鳥の排泄物を吸い込むなど、家庭内でも感染する可能性があると注意が必要とされています 。



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■ 妊娠中のリスクとは?


妊婦さんは免疫が少し抑えられており、感染症が重症化しやすい傾向があります。

実際、他の妊婦さんでもオウム病により胎児が影響を受け、最悪の場合死亡につながった例も報告されています 。

このように、妊娠期には特に慎重な観察と環境管理が求められます。



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■ 予防策:インコちゃんと家族を守るために


1. 飼育環境の清潔化

 インコちゃんが使うケージ、止まり木、食器などは定期的に洗浄・消毒しましょう。乾燥した羽やフンに菌が潜んでいることがあります 。



2. インコちゃんの健康チェック

 毎日の様子(食欲、呼吸、フンの状態)を観察してください。もし普段と違う様子を感じたら、迷わず獣医さんへ相談してください。



3. 新入りちゃんの健康診断を忘れずに

 新しくお迎えした子や外から持ち込んだおもちゃなどは、2週間以上は隔離して様子を見たほうよいでしょう。



4. 野鳥や排泄物には注意

 野鳥がベランダに来たり、庭に糞が落ちている場合も感染のリスクがあります。掃除時にはマスクや手袋を着用するなど、注意してください 。





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■ まとめ:知識を持って備えることが安心につながる


オウム病は正しい知識と日常のケアが本当に重要です。特に妊婦さんや免疫の弱い方は注意が必要です。

発熱や呼吸の異常など「なんか違う」と感じたら、早めの受診で大きな被害を避けることができます。


毎日のケアを通じて、インコちゃんも飼い主さんも健やかで安心な暮らしを続けていきましょうね。



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