インコちゃんのくしゃみ
インコちゃんのくしゃみ|可愛い「くしゅっ」と要注意サイン
インコちゃんは人間のように「ハクション!」と豪快なくしゃみはしません。鳥類は横隔膜がないため、人のくしゃみとは仕組みが異なりますが、かわいらしい「くしゅっ」「チュン」のような音を立てることがあります。中には、飼い主さんのくしゃみを真似して盛大に演じるおしゃべり上手なインコちゃんもいますよね。
くしゃみの主な原因は2パターン
- ほこり・乾燥・微粒子が鼻に入った
掃除中の舞い上がりや、ケージ底の粉(シードの殻・羽粉)、乾燥した空気で一時的に「くしゅっ」。
→多くは単発〜軽度の反復で、数分〜数時間で落ち着きます。 - 病気が隠れている
頻発する・鼻水(白〜透明/粘性)・鼻孔の汚れ・口呼吸・尾羽呼吸・元気食欲低下などを伴う場合は要注意。
上気道炎、アレルギー様反応、真菌(カビ)・細菌感染、ダニ、異物、環境中の刺激臭(芳香剤・煙)などが考えられます。
まず家庭で見直すポイント(軽度・一時的な場合)
- ケージ周りを毎日清掃(敷材・殻・羽粉の除去)。
- 加湿(目安40〜60%)と換気を両立。直風は避ける。
- 砂埃・煙・芳香剤や洗剤の強い香りを遠ざける。
- 止まり木や玩具にカビがないか確認・定期洗浄。
病院受診の目安(ひとつでも当てはまれば受診)
- 1日に何度もくしゃみが出る/数日続く。
- 鼻水・鼻づまり・鼻孔の汚れ、呼吸音がゼーゼーする。
- 元気・食欲低下、体重減少、目やに、口呼吸、尾が大きく揺れる呼吸。
すぐに受診できないときの応急ケア
保温は約30℃を目安に(ヒーター+温度計で管理)。水分はいつでも飲めるようにして、環境刺激(香り・煙・粉塵)を最小化します。これはあくまで一時対応。症状が続く/悪化する場合は速やかに鳥を診られる動物病院へ。
予防のコツ
- 定期清掃と定期的なケージ丸洗い・完全乾燥。
- 換羽期は羽粉が増えるため、いつも以上に掃除・加湿を意識。
- 新しい敷材・洗剤は無香料・低刺激を選ぶ。
- 定期健診で早期発見(年1〜2回が目安)。
インコちゃんの「くしゅっ」は可愛い仕草。でも頻発したり鼻水や元気低下を伴うなら、早めの受診がインコちゃんの命を守ります。小さなサインを見逃さず、今日から環境とケアを見直してあげましょう。

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