インコちゃんの繁殖について〜考えるべき大切なこと〜

 

「インコちゃんが卵を産んだ!どうしよう!?」



そんなふうに驚かれる飼い主さんは少なくありません。特に初めてお迎えしたインコちゃんで、しかも一羽で飼っていたつもりだったのに…なんてケースでは、まさかの出来事に戸惑ってしまうものですよね。


インコちゃんの種類にもよりますが、一般的に産卵の時期は春と秋の年に2回と言われています。そして一度の産卵でおおよそ5個ほどの卵を産むとされています。


単独で飼っている場合は、もちろん無精卵であり、いくら温めてもヒナは孵化しません。しかしペアで飼っていた場合や、放鳥中に異性と交わっていた可能性がある場合、有精卵となっている可能性があります。もししっかり温め続ければ、20日ほどでヒナが孵ることもあります。


では、インコちゃんの繁殖についてどう考えればよいのでしょうか?


結論から言うと、飼い主さんに繁殖の意思がない場合には、必ず対策を取る必要があります。


インコちゃんは非常に繁殖力の高い生き物です。年に2回、それぞれ5個ずつの卵を産み、それが全て無事に孵って成鳥したとすれば、1年で10羽のインコちゃんが新たに増えることになります。


仮に繁殖を止めなければ、それが次の年も繰り返され、10羽が20羽、30羽とどんどん増えていきます。


問題は、それらすべてのインコちゃんを自宅でしっかりと飼い続けられるのか、という点です。毎日掃除し、健康管理をし、十分に愛情を注げるだけの時間とスペースと経済的余裕が本当にあるのか。もし途中で飼えなくなってしまった場合、行き場のないインコちゃんたちはどうなってしまうのでしょうか。


一部の方は、育てきれなくなったからといって、安易に譲渡したり、最悪の場合捨ててしまうという選択を取ってしまうことがあります。これはインコちゃんにとって非常に悲しく、そして危険な状況です。


繁殖を望んでいない場合には、発情を抑える工夫(栄養管理、環境の見直し、鏡や巣箱を置かないなど)を行うことが大切です。そして、ペアで飼っている場合には、繁殖のリスクもきちんと理解しておく必要があります。


インコちゃんの命はとても尊く、軽々しく扱ってよいものではありません。


インコちゃんの可愛さに魅了されて、一緒に暮らしたいと思う気持ちはとても素敵なことです。しかし、その「命を預かる責任」についても、ぜひ一度しっかりと考えてみてくださいね。



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