インコちゃんの過発情で起こりえる病気~三選~

 インコちゃんの過発情で起こりえる病気~三選~




インコちゃんをお迎えする上で、避けることがなかなか難しい「発情」。

春や秋など気温や日照時間の変化がある時期には、特に発情傾向が強まる子も多く見られます。


しかし、この発情をそのまま放置してしまい「過発情」と呼ばれる状態になってしまうと、インコちゃんの体には大きな負担がかかり、健康を脅かす深刻な病気を引き起こすこともあるのです。


今回は、そんな「過発情」によって起こりうる病気を3つご紹介していきます。




---


1. 毛引き症


過発情によって興奮状態が続くと、インコちゃんは自分の羽をついばんだり、引き抜いたりする「毛引き行動」を始めてしまうことがあります。

この行動は単なるクセではなく、精神的ストレスやホルモンバランスの乱れが原因になっていることも多いです。


羽毛が抜けるだけではなく、皮膚が見えてしまったり、炎症や出血を引き起こすこともあり、そこから感染症につながるリスクもあるため注意が必要です。



---


2. 卵詰まり(卵塞)


女の子のインコちゃんが発情すると、体内で卵を作るようになります。

しかし、過発情によって何度も続けて卵を作ってしまったり、体調が整っていない状態で産卵を続けると、卵が卵管内に詰まってしまう「卵詰まり」が起こることがあります。


卵がうまく出てこないと、腹部に圧迫感や痛みが生じ、場合によっては命に関わる危険な状態になることもあります。

特に、小型のインコちゃんにとっては非常に大きなリスクです。



---


3. 高エストロゲン血症


過発情によって性ホルモンが過剰に分泌されると、「高エストロゲン血症」と呼ばれる状態になることがあります。

これは、エストロゲンというホルモンの影響で、血液中のたんぱく質や脂質の濃度が異常になるもので、肝臓や心臓への負担を増やすなど、さまざまな体調不良の引き金となります。


このような状態が長く続くと、インコちゃんの体は慢性的な不調に陥ってしまい、病気に対する抵抗力も弱まってしまいます。



---


インコちゃんに長く健康で幸せに暮らしてもらうためには、発情を抑えるための工夫がとても大切です。

たとえば、日照時間を調整する、鏡やぬいぐるみなどの発情を刺激するアイテムを減らす、発情対象になっている飼い主さんとの関わり方を見直すなど、さまざまな対策があります。


あなたのご家庭では、どのように発情対策をされていますか?

ぜひコメント欄で、他の飼い主さんにも共有してあげてくださいね。


コメント

このブログの人気の投稿

飼い主の不注意でインコちゃんは亡くなります

インコちゃんの腹筋?実はとっても大事な役割が!

インコちゃんの避難用品